エンジニア界隈で話題のカイゼン・ジャーニーを読みました。 感動して熱い気持ちになったので勢いに任せて感想を書いてみます。
カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで
- 作者: 市谷聡啓,新井剛
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2018/02/15
- メディア: Kindle版
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きっかけはデブサミ2017
去年のデブサミで著者の方々も登壇されたセッション聴いて、翌週には社内の現状を変えられるかもしれないと思いホワイトボードと付箋紙を購入し、作業の見える化と朝会を初めました。
アジャイルとかカンバンとか言えるやり方では無かったけど少しはチームの意識や雰囲気を変えられたとは感じました。
それから1年。仕事のやり方に対して、行動を起こしたり意見を言ったりはしてきたものの上手くいかず、転職した直後に出たこの本は、是非とも読まねばと思い購入しました。
この本を読んだ後で考えたこの1年間の自分の行動のふりかえり
解説に出てくるテクニックを使っていれば、もっと周りの興味とやる気を上げることが出来たのかなと、自分のカイゼン行動を少し後悔した。
特にプランニングポーカー、ドラッカー風エクササイズ、ファイブフィンガー、バリューストリームマッピング、星取表などはチームビルディングとしてメンバーの考えや思いを共有するツールとして実施してみたかった。
泣ける部分は、きっと自分が実践するべきところ
自分が泣きそうになったり「いいな」って思ったシーンは、自分の経験を思い返して出来なかったことなんじゃないかと思った。
だからそのシーンで書かれているテクニックや登場人物の行動を実践すると良いんじゃないかなと思う。
登場人物それぞれの中に自分がいた
あとがきには「江島君は誰なのか。」ってありますが、第一部こと自分と重ね合わせて見ることが出来たけど、第二部以降は越境することを断念した自分から見ると、主人公より周りの登場人物の気持ちの方に共感している自分がいたり、あの人物のように主人公に嫉妬している自分がいた。
だからこそ、江島君が物語の中で実践して来たことを自分もやらなきゃと感じられたと思う。
日本のSIerやソフトウェア開発会社向けのアジャイル開発実践書
この本を読み始める前まで「アジャイルな見積もりと計画づくり」を読んでいてこの本でアジャイルの実践方法を理解することが出来ていたのですが、「カイゼン・ジャーニー」でも同じようにアジャイルの基礎から実践的な話を網羅しています。しかもこちらは日本のソフトウェア開発を舞台にしているので、日本の文化にあったアジャイル開発の実践書としても読めます。
アジャイルな見積りと計画づくり ?価値あるソフトウェアを育てる概念と技法?
- 作者: Mike Cohn
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2009/01/29
- メディア: Kindle版
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まとめ
今の開発現場に不満があったり、何かを変えたいと思っている人は読むことをオススメします。ストーリーのどこかに解決のヒントがあったり、やりたいことが見えてくると思います。
最後に
第26話辺りからの展開を見て「こんな最高なメンバーばかりのチームがあるわけない!」「こんな上手く行くはずが無い!」って嫉妬ました。
でも「こんなチーム、こんな会社があれば入りたい」と思ったし、この本を読んでそういう想い持つ人が増えて集まれば実現出来るんじゃないかと思いました。